クアンタム(QTUM)とは?ビットコインとイーサリアムの長所をあわせ持つ仮想通貨を解説

by AIGRAM

時価総額1位のビットコイン(Bitcoin/BTC)、同2位のイーサリアム(Ethereum/ETH)を中心に、現在も活発に取り引きされている仮想通貨市場。
前述の2つのコインは、それぞれ大きな特徴を持っていますが、両方の性質を融合して保持する仮想通貨があります。
それが、クアンタム(Qtum/QTUM)です。
この記事では、クアンタムの概要や主な特徴、今後の動きについて、詳しく解説します。

目次

クアンタム(QTUM)とは

クアンタムは2016年に誕生した、オープンソースの仮想通貨です。
中国の大手IT企業「アリババ」出身である、パトリック・ダイ氏が創設しました。

クアンタムは、ビットコインとイーサリアムの長所をあわせ持つブロックチェーンとして、開発されています。
具体的には、ビットコインの残高管理形式や、イーサリアムで有名なスマートコントラクトを採用している点です。

他の特徴としては、コンセンサスアルゴリズムに、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を発展させた「ミューチュアライズド・プルーフ・オブ・ステーク(MPoS)」を採用。
また、「ライトウォレット」という、スマホでも利用できるウォレットを備えています。
ライトウォレットは、必要なデータのみをダウンロードするため、動作がとても軽く、いつでもどこからでも、アカウントへのアクセスが可能となっています。

クアンタムで最初に発行されたコインの内、51%はICOによって販売されました。
ICOとは、資金調達のためのトークンセールを指します。
ICO以外にも、北米・中国の投資家や、コロンビア大学からの資金調達にも成功しており、合計1,700万ドルを集めました。
これは、クアンタムの技術的な評価の裏付けといえるでしょう。

クアンタムの時価総額は2021年10月現在、1,240億円の規模であり、仮想通貨市場ランキングでは第84位につけています。

ビットコインとイーサリアムの長所を持つクアンタム

クアンタムは、ビットコインの残高管理形式であり、プライバシーが保護され匿名性も高い「UTXO」を採用しています。
UTXOは、口座や残高を直接データとして持つのではなく、今までの取引履歴からウォレットの残高を計算するという、複雑な仕組みであるため、高いセキュリティが確保されているのです。

またクアンタムは、イーサリアムに実装されている「スマートコントラクト」を備えます。
スマートコントラクトとは、契約の内容と、執行の条件をあらかじめプログラムしておき、人を介さずに自動で実行する仕組み。
イーサリアムと同様に「EVM」という技術を採用しており、イーサリアムの開発環境をほぼそのまま使うことができる上に、分散型アプリケーション(DApps)の開発も容易です。

加えてクアンタムには、アプリ開発がし易いという優位性があります。
現在、イーサリアムのブロックチェーンで、アプリの開発やスマートコントラクトを記述しようとするには、独自のプログラミング言語である「Solidity」を学習しなくてはなりません。
しかし、クアンタム上においては、一般的なプログラミング言語での開発が可能ですので、より多くのエンジニアが携われるというのが利点となっています。

さらに、コンセンサスアルゴリズムに「ミューチュアライズド・プルーフ・オブ・ステーク(MPoS)」を採用しています。
ビットコインやイーサリアムの承認形式である「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」は、セキュリティが高い利点があるものの、消費電力が高いのが難点。
そこで、イーサリアムは仮想通貨を多く持つ人が承認の権利を得る形式であり、マイニングによる電力消費が抑えられる「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」に移行する予定です。
そして、そのPoSを発展させたMPoSは、ブロックの生成と報酬の支払いタイミングが大きく異なる仕組みであるため、不正なブロック生成に対する報酬の支払いを防ぐことができます。

クアンタムの将来性

クアンタムは2018年、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とのパートナーシップを締結。
翌2019年には、Google Cloudとの提携も発表されています。
これによって、AWSやGoogle Cloudといった世界的に使われているクラウドサービス上で、クアンタムのブロックチェーンや、分散型アプリケーションの構築が容易にできるようになりました。
開発者コミュニティも拡大しています。

一方で、いくつかの懸念材料もあります。
2021年9月、中国政府は仮想通貨を全面的に禁止し、取り締まりを強化しました。
クアンタムは中国発祥の仮想通貨であり、これに全く影響を受けないとは考えにくく、今後の情勢変化を注視していく必要があるでしょう。

また、ビットコインやイーサリアム双方の特性を持つクアンタムは、やはりその2つのコインの影響を受けやすい傾向にあります。
こちらの動向にも、目を向けていかなければなりません。

なお、クアンタムは2020年3月、日本のCoincheck社が取り扱いをスタートしており、入手は容易となっています。

まとめ

以上、クアンタムの概要や主な特徴、今後の動きについて、詳しく解説しました。

世界の有名なクラウドサービス上で、分散型アプリケーションを構築できるクアンタム。
中国政府の動きを注視する必要はありますが、ビットコインとイーサリアムの長所を融合させた特徴を持っていますので、その将来性は非常に期待できます。
分散型アプリケーションで提供されるサービスのプラットフォームとして、クアンタムを選定するのも1つの選択肢でしょう。

参考文献

暗号資産「クアンタム(QTUM)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説 | 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

クアンタム(QTUM)とは?ビットコインとイーサリアムの複合型 - DMMビットコイン

クアンタム(QTUM)の半減期とは?価格への影響も解説 - DMMビットコイン

仮想通貨クアンタム5つの特徴|将来性や購入方法についても紹介 - kinple

クアンタム(QTUM)の今後の将来性は?特徴やメリット、最新ニュースを解説 | Coincheck(コインチェック)

GMOコイン:クアンタム(QTUM)とは | ビットコイン・暗号資産(仮想通貨)ならGMOコイン

仮想通貨クアンタム(QTUM)とは?過去の値動きから将来性を分析 | 株式会社ZUU|金融×ITでエグゼクティブ層の資産管理と資産アドバイザーのビジネスを支援

【2021年】クアンタム(QTUM)の今後の将来性を予想!急騰の理由は?購入方法・買い方についても徹底解説 - お金の知恵袋

【2021年】クアンタム(QTUM)とは?今後の見通しや予想を徹底解説! | InvestNavi(インヴェストナビ)

BitcoinとEthereumのブロックチェーンアプリ統合を目指す中国のQtum(量子鎖)、業界関係者らから100万ドルを資金調達 | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

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Qtum(QTUM)価格・チャート・時価総額 | CoinMarketCap