ネオ(NEO)とは?中国版イーサリアムとも呼ばれる仮想通貨を解説。

by AIGRAM

2021年9月、中国政府は仮想通貨を全面的に禁止しました。
仮想通貨に関連する全ての活動を「違法」と位置づけた今回の規制は、中国国内のビットコイン(Bitcoin/BTC)マイナーがたった3ヶ月で姿を消すなど、その影響は非常に大きなものとなっています。
この状況下において、いくつかある中国発の仮想通貨の先行きに注目が集まっています。
ネオ(NEO/NEO)も、そんなコインの1つです。
この記事では、イーサリアム(Ethereum/ETH)と比較したネオの特徴と大きな違い、今後の将来性について、詳しく解説します。

目次

中国版イーサリアムとも呼ばれるネオ(NEO)

ネオ(NEO)は、中国のOnchain社が開発したブロックチェーンプロジェクトです。
その上で使われる仮想通貨も、同じくネオと呼称されています。
ネオは、2015年にICO(仮想通貨のプレセール)を実施して開発資金を調達した後、2016年10月に取引を開始しました。

なお、2014年のプロジェクトスタート時は「アントシェアーズ(AntShares)」と呼ばれていたプロジェクトでしたが、2017年のリブランディングで「ネオ(NEO)」に改称されています。

ネオは、その特徴から「中国版イーサリアム」と呼ばれることもありますが、プロジェクトの開始はイーサリアムより古く、中国初のオープンソースプロジェクトです。

その比喩の通り、ネオには「スマートコントラクト」の実装、分散型アプリケーション「dApps」や、仮想通貨のプレセールである「ICO」のプラットフォームとしての機能が挙げられます。

一方で、ネオのコンセンサスアルゴリズムは「DBFT」という、独自の承認方式を採用。
現在「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用(近々「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」に移行予定)しており、トランザクション速度が毎秒15〜20件と、送金詰まりが起きやすいイーサリアムとは対象的に、ネオは毎秒1,000件の取引が可能です。

ネオは2021年10月現在、1NEO=4,600円前後で取引されており、時価総額は3,310億円。
仮想通貨の市場ランキングでは、第56位の規模を持っています。

イーサリアムと比較した、ネオの特徴

イーサリアムといえば、ブロックチェーンに契約情報を書き込める技術「スマートコントラクト」が最大の特徴です。
ネオも、NEOContract(ネオコントラクト)と呼ばれる、同様の機能を持っています。
イーサリアムと違う点は、その拡張性です。
イーサリアムのスマートコントラクトでは、セキュリティ上の理由によって、ブロックチェーン上にあるデータの使用に限定されています。
しかしネオでは、ブロックチェーン上の台帳に加えて、契約者個人が持つデータストレージも活用できるのです。
ネオのスマートコントラクトは、ブロックチェーン外のデータへの接続も可能というとても斬新で拡張性が高いものであり、機能としてはイーサリアムより優位性があると言えるでしょう。

またイーサリアムと同じく、分散型アプリケーション「dApps」のプラットフォームとしても活用されています。
イーサリアムと比較しての優位性は、開発環境でしょう。
イーサリアムでは「Solidity」というマイナーなプログラミング言語が必要ですが、ネオは、JAVAや、C言語、Pythonなど、開発者にとってメジャーな言語で開発が可能。
dAppsをつくる開発者にとって、とても魅力的なプラットフォームとなっています。

イーサリアムでは「ERC20」という規格に基づき、新たなトークンを発行できます。
そしてネオでも、プラットフォーム上で「NEP-5」という規格でトークンを発行でき、ICOの実施も可能です。

イーサリアムとの最大の違いは承認システム

イーサリアムとの最大の違いは、採用するコンセンサスアルゴリズムでしょう。
ネオは、独自の「DBFT」を採用しています。
これは「Delegtaed Byzantine Fault Tolerant」の略で、訳すと「ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズム」となります。
一部の承認者の不正によって合意形成できなくなり、取引システムとして機能しなくなってしまう「ビザンチン将軍問題」の発生を避けるためのアルゴリズムであり、簡単に言うと、腐ったりんごによって全てが駄目になるのを避けるシステムです。

ネオではまず、コイン保有者によって「ブックキーパー」という承認者が選ばれます。
その中からさらに、ランダムで選出された代表者によって、承認作業が行われるのです。
他のブックキーパーの信任投票によって、全体の3分の2の承認が得られない場合、ブックキーパーは選出し直されます。
これによって、3分の2の信任を得られない限り承認作業は続けられず、常に信頼性の高い人が代表者が選ばれる仕組みとなっています。
また、代表者だけではなく、選出に関わった人たちにも報酬が支払われるため、非常に民主的な仕組みだと言えるでしょう。

ネオの値動きと将来性

ネオは、取引開始からしばらくは1NEO=10円前後で推移していましたが、2017年の中頃から徐々に値を上げていきます。
そして、仮想通貨バブルが起きた2018年1月には、20,000円を超える高値を記録しました。
しかしバブルが弾けると、同年12月には600円まで値下がりし、その後は1,000~2,000円を上下して推移します。
2021年5月には「NEO3」と呼ばれるバージョンアップがあり、その直後は13,000円の値が付きました。
2021年10月現在は、4,600円前後で取り引きされています。

中国の上海に拠点を置いているネオは、やはり中国政府の政策によって動向が左右されます。
実際に2021年9月の全面規制では、さまざまな仮想通貨プレイヤーが影響を受けました。
ただ、数千種類もある仮想通貨試乗において、現在でも50位前後をキープしています。

また今後も、分散型アプリケーションであるdAppsの需要は高まっていくと推測されます。
開発しやすいプラットフォームとして選ばれることが増えれば、その価値も上がっていくことでしょう。

なお、NEOは国内取引所での取り扱いはなく、他の仮想通貨を購入後、バイナンスなど海外の取引所において入手することになります。

まとめ

以上、イーサリアムと比較したネオの特徴と大きな違い、今後の将来性について、詳しく解説しました。
ネオの将来性は、中国当局の動きやシステム開発の進捗、dAppsの需要などで判断できるでしょう。
ただ、金融庁のホワイトペーパーには記載がない仮想通貨ですので、前述の要素を見極めつつ、慎重に入手する必要があります。

参考文献

ネオ(NEO/NEO)の特徴・詳細とは?

[仮想通貨NEOとは?3.0メインネットで今後の価格や将来性は?]https://abeyuto.com/coin/neo/)

仮想通貨NEO(ネオ)とは?neoのチャートや価格に購入できる取引所

スマートコントラクト比較 ネオ vs. イーサリアム vs. ビットコイン

POC、DPOS、DBFTコンセンサスアルゴリズムまとめ

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仮想通貨ネオ(NEO)の特徴、価格、取引所、将来性は?

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dBFT -民主的なコンセンサスアルゴリズム-

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