モナコイン(MonaCoin)とは?2ちゃんねる発祥の日本で初めて公開された仮想通貨について解説

by AIGRAM

みなさんは今世界に何種類くらいの仮想通貨が存在しているか知っていますか?

答えはなんと20,556種類(2022年8月13日現在)です。
そして仮想通貨市場全体の時価総額は約156兆円とも言われています。

仮想通貨というとビットコインやイーサリアムなど、海外発祥のものを思い浮かべる人も多いでしょうが、その中に日本発祥のものが存在することを、あなたはご存じでしょうか。

それが2ちゃんねるで誕生した、モナコイン(MonaCoin/MONA)です。

この記事では、国産の仮想通貨モナコインについて、その概要と技術、実用性を詳しく解説します。

目次

モナコインとは?

モナコイン(MonaCoin/MONA)とは一言でいうと「日本で初めて公開された仮想通貨」です。

| 項目 | モナコイン |
| --- | --- |
| 通貨単位 | MONA |
| 誕生年 | 2014年 |
| 価格(2022年8月13日現在) | 約74円 |
| 時価総額(2022年8月13日現在) | 約48億円 |
| 時価総額ランキング(2022年8月13日現在) | 493位 |
| 発行上限枚数 | 1億512万枚 |
| コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク(PoW)|
| 国内取引所 | bitbank/bitFlyer/Coincheck/DMM Bitcoin/Houbi Japan/Zaif|
| 管理 | 完全分散型 |
| 公式サイト |コチラをクリック |

モナコインの特徴は?

2ちゃんねる(現在は5ちゃんねるに改称)のソフトウェア板で、Mr. Watanabe(わたなべ氏)を名乗る人物によって開発され、前年のβ版を経て2014年1月、正式リリースされました。
コインの名称は、2ちゃんねるで有名な猫のアスキーアート「モナー」が由来であり、コインには、そのキャラクターが表示されます。

また、発祥元の2ちゃんねるを中心にコミュニティが発展した結果、国内では実用性もあります。
日本のエンジニア有志によって、モナコインを使ったサービスが多数開発されており、多くのユーザーが利用しています。

モナコインは、発行上限を1億512万枚に設定していますが、2022年8月時点でその枚数は6,570万枚と、まだ半分近くしか市場に出ていない状況です。
2022年8月現在、モナコインの時価総額は約48億円であり、仮想通貨市場において493位の規模となっています。

モナコインは実用性が非常に高い

モナコインは、日本発祥の仮想通貨とあって国内のコミュニティが発展しており、「モナコイナー」と呼ばれる愛好家が、コインの普及に向け熱心に活動しています。
そのせいか、他の仮想通貨と比較してもその市場規模は小さいにも関わらず、実用面に優れており、日本国内においては、ビットコイン並みに通貨として使えます。

例えば、オンラインウォレット兼ポータルサイト「Monappy」や「ニコニコ動画」、「Pixiv」などでは、クリエイターに対してモナコインを投げ銭できます。
分散型決済システムのため、投げ銭は個人情報を明かすことなく、匿名でできるという利点もあります。

また、ネットショップ「パソコンショップアーク」や、電子機器関係のラインナップが豊富な「Bitcoinmall」、個人間でさまざまなものを販売できる「MonappyPayments」でも買い物が可能。
「amaten」や「Bitでマネー」などのサイトでは、アマゾンや楽天のギフト券、そしてニンテンドーやGooglePlay、AppStoreのプリペイドカードと換金できます。

さらに、モナコイン・ビットコイン決済サービス 「ZaifPayment」では手数料ゼロで決済可能。
商品購入時に支払った仮想通貨は、円に換金して振り込まれます。

取り扱い店舗が増え、決済手段としての利用価値が上がっているモナコイン。
今のところ投機の他に実用性に乏しい仮想通貨とは一線を画しており、多くの使い道があるのがモナコインの最大の特徴でしょう。

世界初の技術の採用により処理速度がビットコインの6倍に

モナコインは、トランザクション(取引)情報圧縮技術「segwit(セグウィット)」を、2017年に世界で初めて実装しました。
segwitとは、取引情報を圧縮して1つ1つのデータをコンパクトにすることで、処理を高速化できるという技術。

この技術の導入により、モナコインの決済にかかる時間は90秒と、ビットコインに比べて約6倍ものスピードで処理ができるようになりました。
segwitは、スケーラビリティ問題の解決を目指して、その後ビットコインにも導入されましたが、先駆けて採用したモナコインは、当時たいへん注目されたのです。

またモナコインは、2つの異なるブロックチェーンにある仮想通貨を、仲介者なしで個人間で取引できる技術「アトミックスワップ」に対応している、数少ない仮想通貨でもあります。
今まで異なる仮想通貨同士でやり取りをする際は、取引所を介する必要がありました。

しかし、アトミックスワップを実装すると、異なる仮想通貨でも取引所の仲介なしで、安全に取引できるようになるのです。
モナコインは現在、ビットコインとのアトミックスワップが可能です。
アトミックスワップの実装に成功している仮想通貨は少ないため、同技術の利用が活発になれば、その希少性から、モナコインの需要増加と価値上昇が期待できます。

モナコインの将来性は?

モナコインは、リリースから2017年前半までは、100円未満で推移してきました。
2017年後半に起こった「仮想通貨バブル」によってビットコインとともに大きく上昇し、同年の年末には1,600円をつけます。しかし、2018年には100円に戻りました。

また、2020年8月には、マイニング報酬が半額になる「半減期」が到来し、当時180円だったモナコインは220円まで上昇。これも長くは続かず、再び100円に値を戻します。
今回は2度目の半減期であり、次の半減期は2023年9月ごろに予定されています。

そして、2021年2月、ビットコインの上昇とともに292円まで上がり、同年4月には441円に到達しました。
しかしその後は下降トレンドに入り、2022年8月現在は74円前後で取引されています。

今後モナコインの価格が上がるかどうかは、意見が割れているのが現状です。
将来的に上がると考える根拠としては、モナコインが持つ実用性の高さによって、今後様々なサービスの決済手段として使われるのではないかとの予測があります。
一方で下がると考える根拠としては、保有者のほとんどが日本人であり、海外で普及しづらいという点が指摘されています。

なお、モナコインは「Coincheck」や「bitbank」「DMM Bitcoin」などの取引所で取り扱いがあり、日本国内でも安全に入手できるようになっています。

まとめ

以上、国産の仮想通貨モナコインについて、その概要と技術、実用性を詳しく解説しました。
モナコインは、そのユニークさとは裏腹に高い技術でつくられており、国内においては実用性が高い仮想通貨だということが分かりましたね。
国内の有志のおかげで、気軽に使用できるサイトが多数ありますので、あなたも一度、入手してみてはいかがでしょうか。

参考サイト

モナコイン(Monacoin)とは?

【2021年最新】モナコインの今後の見通しや将来性の予想について徹底解説!

モナコインは日本発祥の仮想通貨!その将来性と買い方・使い道を解説

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