IOST(アイオーエスティー)とは?PoBを実装したdAppsを構築する次世代プラットフォームを解説

by AIGRAM

IOSTは、PoB(Proof of Believability)という独自のコンセンサスアルゴリズムを実装したプラットフォームです。
仮想通貨として最も有名なビットコインは問題点として処理速度が遅いことが挙げられますが、IOSTはこのPoBというコンセンサスアルゴリズムを実装することによって、セキュリティを毀損せず、非中央集権も維持しながら、高速な承認処理を実現しています。

この記事では、IOSTの概要と主な特徴、そしてその将来性について、詳しく解説します。

目次

IOST(アイオーエスティー)とは?

IOSTとは「次世代のコンセンサスアルゴリズムであるPoWを基盤とする仮想通貨」です。

| 項目 | アイオーエスティー |
| --- | --- |
| 通貨単位 | IOST |
| 誕生年 | 2018年 |
| 価格(2022年8月13日現在) | 約2円 |
| 時価総額(2022年8月13日現在) | 約400億円 |
| 時価総額ランキング(2022年8月13日現在) | 122位 |
| 発行上限枚数 | 900億枚 |
| 国内取引所 | Coincheck/オーケーコイン・ジャパン |
| コンセンサスアルゴリズム | PoB(Proof of Believability)|
| その他機能 | スマートコントラクト |
| 公式サイト |コチラをクリック |

IOSTの特徴とは?

ISOTとは、自動契約機能である「スマートコントラクト」を実装した、分散型アプリケーション(dApps)の構築プラットフォームです。
その中で使われる仮想通貨も、同名の「IOST」となります。

そもそもIOSTとは、Internet of service token(インターネット・オブ・サービス・トークン)の略称です。
仮想通貨の中では比較的新しいコインであり、2018年にシンガポールの「IOST財団」によって開発されました。

主な特徴としては、データの処理速度が向上する「シャーディング技術」を採用している点です。
シャーディングとは、複数のノードをいくつかのグループに分割した後、並列にして同時にトランザクションを行う技術。
これによって送金スピードが早くなり、送金手数料も抑えることに成功しています。
また、IOSTは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」を採用することで、処理速度と非中央集権との両立を目指しています。
さらに、IOSTは近年、NFTを展開するプラットフォームとして選択されることが多く、既に複数のマーケットプレイスがローンチされている状況です。

IOSTは2022年8月現在、約400億円の時価総額を持ち、仮想通貨市場ランキング第122位の規模を誇ります。

送金スピードが早く、独自の承認形式を持つIOST

IOSTの特徴の1つとして、送金スピードが早いことが挙げられます。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)イーサリアム(Ethereum/ETH)などの有名なコインは、送金速度がたいへん遅く、送金時の手数料も高騰してしまっているのが現状です。
こうなると、クレジットカードのように決済サービスとして気軽に使用はできません。
しかし、IOSTでは1秒間に約8,000件と、クレジットカードの2倍ものスピードで決済処理が可能となっています。

独自のコンセンサスアルゴリズムである「「プルーフ・オブ・ビリーバビリティー(PoB)」を採用

コンセンサスアルゴリズムには、独自の「プルーフ・オブ・ビリーバビリティー(PoB)」を採用。
ビットコインが採用する「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」は、セキュリティが高い反面、電力消費量の高さが問題視されています。
また、消費電力が低いという利点を持つ、リップル(Ripple/XRP)の「プルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)」は、3秒という非常に早い送金速度を実現していますが、その仕組みから中央集権的だと指摘する声が挙がっています。
一方、IOSTが採用するPoBでは、各ノードが持っているIOSTの量やノードの評判、貢献度など、総合的な評価を使用することにより、セキュリティを毀損せず、非中央集権も維持しながら、高速な承認処理を実現しているのです。

また、世界的にメジャーなプログラミング言語である「JavaScript(ジャバスクリプト)」で、スマートコントラクト(スマートコントラクト/Smart Contract)を開発できる点も、大きな特徴です。

エンジニアとって馴染みのある言語であるため参入障壁が低く、今後、IOSTをプラットフォームとしたサービスが拡大する可能性があります。

NFTのプラットフォームとして活用されるIOST

2021年、格闘技団体のRIZINが、NFTトレーディングサービスのリリースを発表しました。
NFT(非代替性トークン/Non-Fungible Token)とは「非代替性トークン」と訳され、1つ1つが固有であり、所有することが可能な唯一無二のデジタルデータ。
年末の公開に向け、ティザーサイトで事前登録キャンペーンを実施しています。

現在、NFTはそのほとんどがイーサリアムのブロックチェーン上で取り引きされています。
しかし、イーサリアムはスケーラビリティ問題があり、処理の遅延や手数料の高騰という欠点があります。
IOSTは、それらの問題が解消できますので、将来NFT市場が大きくなり、そのプラットフォームとして活用されるようになれば、大きく価値を上げることになるでしょう。

また、分散型の金融アプリケーションである「DeFi」も、現在はイーサリアムが基盤で、やはり手数料がネックとなっています。
IOSTはDeFiの構築にも積極的ですので、IOSTベースで開発すれば、安価での取り引きが可能となるでしょう。

なおIOSTは、国内取引所としてはである「Coincheck」と「オーケーコイン・ジャパン」が取扱いを開始しており、国内で容易に入手できます。

まとめ

以上、IOSTの概要と主な特徴、そしてその将来性について、詳しく解説しました。

IOSTは昨今、NFTのプラットフォームに選択されたというニュースリリースを多く目にします。
NFTは、これから市場の拡大が期待されていますので、IOSTを基盤とするマーケットプレイスがさらに増えていけば、より価値も大きくなっていくことでしょう。
今後の展開によっては、イーサリアムではなく、IOSTをNFTのプラットフォームにするという手は、最良の選択となることになるでしょう。

参考文献

仮想通貨IOSTとは?価格や今後の見通し・予想、将来性を徹底解説! | InvestNavi(インヴェストナビ)

IOST(アイオーエスティー)とは?特徴から今後の将来性、おすすめ取引所まで徹底解説! - マネーグロース

仮想通貨IOSTの今後の価格や将来性予想!購入できる国内取引所も紹介 | マネースタート|お金を知る第一歩

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