ドージコイン(Dogecoin)とは?ひときわユニークなコインを解説

by AIGRAM

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の急落、そしてふたたび高騰と、話題が付きない仮想通貨。

その中で、インターネット・ミームをモチーフとして制作された、ひときわユニークなコインがあります。

「ドージコイン(Dogecoin/DOGE)」です。

この記事では、ドージコインについて、その成り立ちや特徴、そして現在の状況を詳しく解説します。

目次

ドージコインは「ジョークコイン」!?

ドージコインとは、柴犬のインターネット・ミームをモチーフとして作られた仮想通貨です。

インターネット・ミームとは、一部のネット・コミュニティで流行っていた画像や動画、テキストが、インターネットを通じて模倣され、爆発的に広がっていく、いわゆる一種の「ネタ」を指します。

2013年、オレゴン州ポートランド出身のビリー・マーカス氏と、オーストラリアのシドニー出身のジャクソン・パルマー氏は、当時ネット上で流行っていた柴犬の「Doge(ドージ)」をロゴに使用し、仮想通貨を作成しました。

ビットコインのパロディとして、ジョーク混じりに作られたこの仮想通貨は、ビットコインとほぼ同じ、決済機能を持つコインとして設計。

マイニングのアルゴリズムも、ビットコインと同様に「プルーフオブワーク(PoW)」を採用しており、取引記録の改ざんは非常に難しい仕様となっています。

また、「ビットコインとは違う、楽しくてワクワクするような面白いコイン」をコンセプトに、より多くの人に、広く普及することを目指して作られました。

ドージコインは、草コインとしてつくられたにも関わらず、2021年8月現在、時価総額は約4兆800億円となっており、世界の仮想通貨において第7位の規模まで拡大しています。

決済速度が早く、チップとして利用されるドージコイン

驚異の規模拡大を見せるドージコイン。その特徴を見ていきましょう。

発行上限がない

ドージコインは、発行枚数に制限がありません。

時価総額1位の仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin/BTC)」は、発行上限を2,100万BTCに制限することで、希少価値を高めています。

一方のドージコインは毎日、約1,500万の新しいコインが市場に出ており、年間では50億ドージほど拡大している計算に。

そのため関係者の間では、今後インフレーションが起こりうる仮想通貨だと、予測されています。

決済スピードが速い

ドージコインは、決済スピードが非常に早いのも特徴です。

ビットコインは、決済を完了するまでにおよそ10分かかりますが、ドージコインはマイニングによる処理速度が早いため、1分で済みます。

そのため、少額決済に向いている仮想通貨であり、実際に欧米ではネット上でチップとして利用されています。

また、ドージコインは手数料も低く、送金手数料はわずか1ドージと、非常に安く設定されているのも特徴です。

独自のコミュニティを形成

アメリカを中心に、月間アクティブユーザーが4億3000万人を超えるSNS「Reddit(レディット)」。

そこでは、200万人を超えるドージコインのコミュニティが形成され、「ケニアで井戸を掘るために3万ドル以上を調達する」など、日々さまざまな取り組みが行われています。

また、ドージコインはレディット上やツイッター上において、質の高いコンテンツを発信した人に対しての「チップ」として使われています。

さらに、レディット内にあるオンラインショップ「DogeMarket(ドージマーケット)」では、実際にドージコインを利用でき、アマゾンギフトカードをはじめ、さまざまな商品の購入や、ビットコインとの交換が可能です。

2021年に入り、値動きが活発に

2013年に生まれたドージコインは、2021年1月までは0.8円前後で推移していました。

しかし、翌2月から急に上昇をはじめ、同月1日に3円、そして9日には9円弱まで上がります。

また、電気自動車を製造する、テスラ社のイーロン・マスク氏のお気に入りのコインでもあり、彼は度々、ドージコインに言及。

4月には、マスク氏が「Doge Barking at the Moon(月に吠えるドージ)」とツイートしたことによって1ドージ=40円に到達し、一時はリップルを時価総額で超えるところまで拡大しました。

その後は落ち着きを取り戻し、現在は30円前後で推移しています。

今後も、マスク氏をはじめ、有名人の発言によって価格が乱高下していく可能性が高いコインと言えるでしょう。

このように、将来性を見通すことが困難な反面、非常にユニークなドージコインですが、残念ながら現在は、日本の仮想通貨取引所での取り扱いはありません。

ドージコインを手に入れるためには、国内の取引所で別の仮想通貨を購入して、CoinbaseやBinanceなど、海外の取引所に送金する必要があります。

まとめ

以上、ドージコインについて、その成り立ちや特徴、そして現在の状況を詳しく解説しました。

ビットコインのパロディとして作られたドージコインですが、独自の特徴によって発展を遂げており、非常に魅力的な仮想通貨となっています。

海外では活発なコミュニティもあり、注目度が高いことが分かりますね。

国内の取引所では扱われていないものの、初心者にとっては手を出しやすいドージコイン。

海外の取引所を使って、取り引きをしてみてはいかがでしょうか。

参考サイト

【2021年最新】ドージコイン(DOGE)とは?今後の見通しや予想を徹底解説!

【簡単解説】2021年注目のドージコインとは?買い方もご紹介!

暗号資産(仮想通貨)取引の用語集/DOGE(ドージコイン)

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