チェーンリンク(Chainlink)とは?ブロックチェーンと外部データをつなぐ仮想通貨を解説。

by AIGRAM

チェーンリンク(Chainlink/LINK)は、異なるブロックチェーン同士をつないだり、外部データと連携したりできる画期的なプラットフォームです。分散型オラクルネットワークであるチェーンリンクの概要や主な特徴、今後の見通しや将来性について詳しく解説します。

目次

はじめに

ブロックチェーンは、それぞれがスタンドアロンで動いており、基本的には相互運用性がありません。
これは今まで利点として受け止められていましたが、ブロックチェーン技術の応用が進む中、デメリットとなるシーンが増えつつあります。
この欠点を解消するのが、今回紹介する「チェーンリンク(Chainlink/LINK)」です。
この記事では、チェーンリンクの概要や主な特徴、そして将来性について詳しく解説します。

分散型オラクルネットワークのチェーンリンク

チェーンリンクは、分散型オラクルネットワークです。
オラクルといえば、アメリカのデータベース企業「オラクル」ですが、ブロックチェーンにおける「オラクル(Oracle)」とは、天気や為替、不動産情報などのさまざまな外部データをブロックチェーンに送ること、あるいはそのサービスを指す言葉です。

アメリカで誕生したチェーンリンク

チェーンリンクは2017年に、開発者で現在CEOでもあるセルゲイ・ナザロフ氏、及びスティーブ・エリス氏が共同で創業した、アメリカの営利企業スマートコントラクト社によって公開されました。
同年9月にはICO(イニシャル・コイン・オファリング=仮想通貨のプレセール)を実施し、3,200万ドルを調達、イーサリアム規格「ERC-20」でつくられた独自トークンLINKを10億枚、発行しています。

ブロックチェーンと外部データをつなぐ

チェーンリンクは、ミドルウェアとして開発されたプラットフォームです。
ミドルウェアとは、他のアプリケーションやデータベース間のギャップを埋め、それぞれの機能を統合された状態で提供するための存在であり、チェーンリンクは、スマートコントラクトと現実のデータベースをつなぐ目的でつくられています。
チェーンリンクは、ブロックチェーン外のデータだけにとどまらず、異なる2つ以上のブロックチェーン同士やdApps(分散型アプリケーション)の中間処理も担います。
そして、チェーンリンクに参加する人は外部データへのアクセスを手助けし、それによって報酬がもらえる「ステーキング」ができることも、大きな特徴です。

2022年1月現在、チェーンリンクは1LINK=2,400円前後で取り引きされており、時価総額は約1兆1,600億円、仮想通貨の市場ランキングでは第20位の規模を保持しています。

さまざまな用途を想定しているチェーンリンク

では、チェーンリンクの主な特徴を見ていきましょう。

ブロックチェーンはデータベースと代替できない

実は、ブロックチェーンは外の世界(オフチェーン)にあるデータにはアクセスできず、ブロックチェーン自体は世の中に流通するデータを取り込む機能も持っていません。
そもそも、ブロックチェーンはトランザクションを記述していくという台帳に過ぎないため、通常のデータベースのように、インデックスを利用した高速な検索やリレーションによる複雑な検索には向いていないのです。

つまり、仮想通貨に代表されるブロックチェーン技術は、現在さまざまな場面で使われるデータベースの代替とはならず、そのままではビジネスに活用できません。
実例として、イーサリアム(Ethereum/ETH)にはブロックチェーンで契約を自動実行できる「スマートコントラクト」機能を実装していますが、スマートコントラクトは今まで、外部データとの連携が困難であることが課題でした。

チェーンリンクはサービスの垣根を超える

しかし、ブロックチェーンと外部データをつなぐチェーンリンクを使えば、Webアプリケーションはもちろん、クレジットカードの決済などあらゆる分野における既存データを、安全にスマートコントラクトで管理できるようになるのです。
スマートコントラクトで外のデータベースを利用するには、オラクルが必要となります。
チェーンリンクの場合は、オラクルがイーサリアムに接続して外部データを供給し、それがトリガーとなり、あらかじめプログラムされた契約がスマートコントラクトによって自動実行されます。

公式に定義された77つの用途

現在、チェーンリンクのプロジェクトでは77つもの用途を定義しています。
具体的には、スマートコントラクトを金融や送金、決済、保険、行政、個人情報、企業データベースなどの外部データとつなぐことを想定しており、ジャンルの垣根を超えた新しく利便性の高いサービスの開発ができるようになります。

チェーンリンクの将来性

ここからは、チェーンリンクの将来性について見ていきましょう。

国内でも取引開始

2020年は分散型金融サービスである「DeFi(ディーファイ/Decentralized Finance)」に注目が集まりました。
DeFiではスマートコントラクトが用いられ、外部データとの連携は欠かせませんが、そこでチェーンリンクが多く利用されたため、DeFi関連銘柄として同年、価格が高騰しています。

国内では、2021年9月に「SBI VCトレード」に日本初となる上場を果たしており、同年12月には仮想通貨取引所「ビットフライヤー(bitFlyer)」そして「ビットバンク(bitbank)」や「ビットポイント(BITPoint)」にも上場予定と、国内での取り扱い開始が相次いでいます。

Googleの元CEOを迎える

2021年12月には、新興企業だったGoogleを世界最大のテック企業へと成長させた人物である、同社の元CEOエリック・シュミット氏が戦略アドバイザーとしてチェーンリンクに参加。
シュミット氏は「ブロックチェーンとスマートコントラクトは、新しいビジネスモデル構築において大きな可能性を秘めている。ただ、ブロックチェーンは利点でもある『外界とのつながりのなさ』が最大のネックだ。チェーンリンクはスマートコントラクトの可能性を解き放ち、ビジネスや社会に革命を起こす秘密兵器となるだろう」と語っています。

チェーンリンクは既にGoogleやソフトウェア開発企業のOracle、そして国際銀行間通信協会であるSWIFTなどに採用され、ブロックチェーンの応用技術として代表的なものの1つですが、シュミット氏が加わったことでさらに技術活用が進み、その価値を向上させていくと期待されています。

まとめ

ブロックチェーンと外部データをつなぐチェーンリンクは、スマートコントラクトの実用性を大きく広げる、画期的なプラットフォームです。
プロジェクトでは、さまざまなサービスの垣根を超えた、全く新しく実用性の高いサービスの実現を掲げ、開発が進められています。
すでに大きなテック企業などに採用されているチェーンリンクですが、今後も大きく飛躍するプラットフォームであると言えるでしょう。

参考文献

仮想通貨Chainlink/LINKとは?特徴と今後の予想・見通しを解説[チェーンリンク]

【上場】仮想通貨Chainlink/LINKとは?今後の見通し/予想や将来性・特徴を徹底解説 [チェーンリンク]

仮想通貨Chainlink(チェーンリンク:LINK)徹底解説!スマートコントラクトと外部情報を結びつける、分散型オラクルネットワーク

元Google CEO「Chainlink Labs」に戦略アドバイザーとして参加

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