Cardano(カルダノ/エイダ)とは?環境負荷が少ない理由や歴史について解説
「カルダノってなに?」
「カルダノは環境負荷が少ないって聞くけどホント?」
2021年5月、テスラが仮想通貨による環境負荷を懸念して、それまで取り扱っていたビットコインの決済を停止しました。
この影響で、ビットコインやイーサリアムなど、主要な仮想通貨の価格が軒並み暴落する中、1つの仮想通貨の価格だけは、逆に急上昇する動きを見せました。
その仮想通貨が、「カルダノ(Cardano/ADA)」であり、「エイダ」や「エイダコイン」とも呼ばれます。
この記事では、環境負荷が少ないと謳うカルダノの特徴や歴史について、詳しく解説します。
目次
Cardano(カルダノ)とは?
カルダノとは、ブロックチェーン技術を活用したオンラインカジノです。
そしてエイダコインはカルダノで使用する通貨です。(ただし、エイダコインのことを「カルダノ」と言う場合もあります)
従来のオンラインカジノは、参加者を負けさせて運営が儲かるようにシステムが組まれていました。
しかし、カルダノは「ブロックチェーン」を用いることでオンラインカジノの透明性を上げ、より公正なオンラインカジノを実現しています。
| 項目 | カルダノ/エイダ |
| --- | --- |
| 通貨単位 | ADA |
| 誕生年 | 2016年 |
| 価格(2022年8月13日現在) | 約70円 |
| 時価総額(2022年8月13日現在) | 約2兆4,000億円 |
| 時価総額ランキング | 7位 |
| 発行上限枚数 | 450億枚 |
| 国内取引所 | BITPOINT |
| コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク(PoS)|
| 公式サイト |コチラをクリック |
カルダノの特徴は?
カルダノとは、広義ではオープンソースの分散型ブロックチェーン、及び仮想通貨プロジェクトの総称です。
プラットフォーム上では、エルダコイン(ADA)と呼ばれる専用通貨(トークン)が使用されており、世界中の仮想通貨取引所で取引されています。
日本国内でも、2021年8月に取引所「BITPOINT」で、取引が可能となりました。
カルダノは2015年、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などの暗号資産が抱える問題を解決すべく、新たな暗号資産を作るために発足したプロジェクトです。
暗号資産のプロジェクトの多くは、運用を開始してから問題が発覚することが多く、実験的な側面を持っています。
これらの問題の発生を防ぐために、カルダノは学術的な論文をベースとして開発されています。
カルダノは、2015年に設立されたカルダノ財団、IOHK(インプットアウトプット香港)、Emurgo(エマーゴ)の3つの組織によって運営されています。
カルダノは2022年8月現在、約2兆6,600億円の時価総額を持ち、世界市場で第7位の規模まで浮上しています。
カルダノの歴史は?
仮想通貨カルダノの歴史は2015年まで遡ります。
2015年、開発に先駆けてカルダノ財団が設立、同年6月にはIOHKが設立されました。
そして2016年9月に、カルダノは開発をスタートさせます。
開発には、イーサリアムの開発にも携わったチャールズ・ホスキンソン氏が参加。
その他、2人の日本人も立ち上げに加わりました。
その後、カルダノは2017年10月に正式に公開され、メインネットが稼働を開始します。
また、専用通貨ADAは2017年10月、仮想通貨取引所の「Bittrex」に上場。
同年12月には大阪の料理店で、世界初となるADA決済が、カルダノ財団立ち会いのもと実施されました。
国内では2019年、お笑い芸人たむらけんじ氏が経営する「焼肉たむら」が、正式にADA決済を導入し、話題となっています。
2021年6月には、カルダノ史上初となる自動契約機能、スマートコントラクト(スマートコントラクト/Smart Contract)が実行。
2022年以降には、松尾芭蕉に由来して名付けられた「Basho(バショー)」が、カルダノの4番目のメジャーアップデートとして、リリースを予定しています。
仮想通貨を取り巻く「環境負荷問題」
2021年5月に、テスラのイーロン・マスク氏は、仮想通貨の環境負荷を理由に、ビットコインでの同社製EVの購入を停止すると発表しました。
この影響を受けて、仮想通貨の価格が軒並み下落しましたが、カルダノは逆に急上昇。
これは、環境負荷が少ないトークンに、トレーダーが殺到したことが要因でした。
ビットコインなどの多くの仮想通貨は、ブロックを検証するために「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」という仕組みを使っています。
ブロックをブロックチェーンにつなぐには、複雑な暗号処理の計算が必要です。
その計算は、ブロックチェーンを維持して報酬を得る、マイナーによって行われます。
マイナーたちは、報酬を目的に競って暗号計算をするため、仮想通貨の運営には膨大なエネルギーを消費するのです。
その規模は、チリやオーストラリア、フィンランドなどの国のエネルギー消費量に匹敵するとも言われています。
また、マイニング用機器も1年半ほどで使用できなくなるため、大量の電子ゴミも発生します。
一方、テスラでは、自動車の電動化による環境負荷の軽減を掲げています。
その同社が、環境負荷の大きいビットコインを決済に導入するのは、企業理念に反すると判断されたことから、仮想通貨決済が中止されたのです。
カルダノの環境負荷が少ないと言われる理由
では、なぜカルダノは環境負荷が少ないのでしょうか。
それは、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」という合意形成の仕組みを使っているためです。
PoSは、その暗号資産を多く持っている人ほど、承認の役割を担う確率が高くなる仕組み。
そして、役割を割り当てられたマイナーが作業を完了すると、報酬が支払われます。
この参加するメンバーを絞り込むことで、エネルギーの消費を抑えているのです。
ちなみに時価総額ランキング2位のイーサリアムは、2022年半ばにPoWからPoSに切り替える予定です。
これによって推定エネルギー消費量の最大99%の削減が期待されており、時価総額ランキング1位のビットコインを抜くのではないかとも言われています。
ただし、PoSはブロックチェーンの最大の特徴である「分散性」を十分に担保できないという懸念点もあります。
そのため、PoWとPoSのどちらがセキュリティに優れているのかは、議論が分かれています。
まとめ
以上、環境負荷が少ないと謳うカルダノの特徴や歴史について、詳しく解説しました。
なぜカルダノは環境負荷が少ないのか、そして日本とも深い関わりがあることが分かりましたね。
現在では、国内取引所であるBITPOINTでの扱いが始まります。
環境に優しい仮想通貨という考え方に共感される方は、購入を検討されてみるといいでしょう。
参考サイト
暗号資産(仮想通貨)取引の用語集/ADA(エイダ/カルダノ)
ADA(エイダコイン/カルダノ)とは?今後の見通しや予想を徹底解説!
話題沸騰のADAコインとは?価格やチャート、将来性を徹底解説