ビットシェアーズ(BitShares)とは?世界初の分散型取引所を設置したプラットフォームを解説。

by AIGRAM

巨額流出事件が相次いで発生したことによって、仮想通貨は一時期「怪しいもの」と見られるようになってしまいました。
こういった流出事件は、中央集権型である取引所によって発生しており、取引所自体も分散化すれば抑止することができます。
今回ご紹介するビットシェアーズ(BitShares/BTS)は、世界で初めてブロックチェーン上に分散型取引所を設置したプラットフォーム。
この記事では、ビットシェアーズの概要や特徴、そして今後の将来性について、詳しく解説します。

目次

ビットシェアーズは分散型金融プラットフォーム

ビットシェアーズは、イーサリアム(Ethereum/ETH)と同時期である2014年7月に発行された、比較的古い仮想通貨です。
ビットシェアーズプラットフォーム上における、基軸通貨として流通しています。
後にイオス(EOS/EOS)で有名となるダニエル・ラリマー氏が中心となり、主にビジネス分野での発展を目的に開発された、分散型金融プラットフォームとなります。

ビットシェアーズでは、ブロックチェーン上において「DAC」や「DEX」の構築が可能です。
DACとは「分散型自立企業」もしくは「分散型自立組織」の略であり、ブロックチェーン技術を使って、人の手を介すことなくさまざまなビジネスを自動実行するというシステム。
そして、DEXとは「分散型取引所」の略であり、実際にビットシェアーズのブロックチェーン上には、オープンレジャー(OpenLedger)という、特定の運営主がいない取引所が存在しています。

ビットシェアーズは2021年10月現在、1BTS=5円前後で取り引きされており、時価総額は150億円、仮想通貨市場ランキングは第362位の規模となっています。

ブロックチェーン上にある分散型取引所

ビットシェアーズの最大の特徴は、ブロックチェーン上に「オープンレジャー」などの分散型取引所が存在する点です。
非中央集権的に運営されているオープンレジャーには管理者がおらず、ビットシェアーズの売買や法定通貨であるドルとの交換など、さまざまな取引が行われています。
巨額の流出事件である2014年のマウント・ゴックス事件や、2018年のコインチェック事件は、人為的なミスや不正によって発生しました。
これらの事件は、人の手を介さない分散型の取引所であれば防ぐことが可能です。

また、オープンレジャーを通して「スマートコイン」と呼ばれる円やドルとのペッグ通貨を保有できる点も、他にはないビットシェアーズだけの魅力です。
ドルと価値が連動している通貨「bitUSD」や、円と連動する「bitJPY」などのスマートコインが用意されており、これらは仮想通貨の市場が上下しても法定通貨と等価。
したがって、事前にスマートコインに交換しておけば、例えビットシェアーズの価値が急落しても、資産の減少を食い止めることができます。

民主的で高スピードの承認形式を採用

ビットシェアーズのコンセンサスアルゴリズムは、DPoS(デリケーティッド・プルーフ・オブ・ステーク)と呼ばれる、言わば間接民主制のような方式です。
ビットシェアーズの承認者は「witness」と呼ばれ、誰でも立候補することができます。
ビットシェアーズでは、保有量に応じて投票権が割り当てられます。
そして、投票を経て20人前後のwitnessを選出し、この承認者の手によってブロックが生成される仕組みです。
承認作業によって一定の報酬が支払われるwitnessは、ビットシェアーズの中でもっとも権限がありますが、投票によって選出し直されるため、特定の人間に権限が集中しません。
イオス(EOS/EOS)テゾス(Tezos/XTZ)リスク(Lisk/LSK)などが採用する承認方式ですが、もともとはビットシェアーズが初めて実装したもの。
前述のラリマー氏は、ビットコインのマイニング方式「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」は非効率であるとしており、DPoSを開発したのです。
この方式の優位性はその承認スピードにあり、ビットコインでは10分かかる承認が、ビットシェアーズでは1.5秒で完結します。
またビットシェアーズは、1秒間に最大10万件のトランザクションを処理できます。
これは、MasterCardとVISAの両方を合わせたよりも高速です。

ビットシェアーズの将来性

2014年の公開直後は5円弱まであったビットシェアーズでしたが、その後は低迷し、2017年中ごろまでは0.5円前後で推移していました。
2017年7月、ブロックチェーン上で分散型取引所が誕生すると、一時42円まで高騰します。
その後は5円前後まで戻しますが、仮想通貨バブルによって再び上昇。
2018年1月には、100円前後の値がついたのです。
しかし、同年3月には17円まで暴落し、その後も盛り返すことはありませんでした。
2021年4月の仮想通貨における上昇相場でも14円までしか値が上がらず、同年10月現在は5円前後で推移しています。

ただ、近年の動きには注目すべき点があります。
2020年9月、ビットシェアーズはハードフォークが実施され、派生コイン「ニュー・ビットシェアーズ(New BitShares/NBS)が誕生しました。
この際、ビットシェアーズの保有者には、同数のNBSトークンが配布されています。

また、2021年現在においても、ビットシェアーズは17名の常勤スタッフによって運営され、60名以上の長期的な貢献者によってサポートされています。
その顔ぶれは、経済学や法律といった専門家や、システム管理者、高度なスキルを持つ開発者まで、多岐に渡っています。
ビットシェアーズは今後、彼らの手によるリニューアルが計画されており、いくつかの大きな変更が予定されているのです。

なお、ビットシェアーズは現在、国内の取引所では入手できません。
そのため一旦、他の仮想通貨を購入した後、バイナンスなどの海外取引所に入金する必要があります。

まとめ

以上、ビットシェアーズの概要や特徴、そして今後の将来性について、詳しく解説しました。

ブロックチェーン上に分散型取引所が存在するという、画期的なプラットフォームですが、2021年10月現在は、価格が低迷しています。
しかし、同年以降のリニューアルが計画されていますので、優位性を取り戻し盛り返す可能性も否定できません。
今後もその推移について、見守っていく必要があるでしょう。

参考文献

仮想通貨 BitShares(ビットシェアーズ)とは|今後の将来性について

BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の詳細・特徴・将来性|世界初の分散型取引所「OpenLedger」を通して取引できる仮想通貨!基本解説

仮想通貨のBitShares(ビットシェアーズ)とは?特徴や将来性、どこで買える?

ビットシェアーズ / BitShares (BTS) とは?

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の特徴、価格、将来性は?

【2019年】OpenLedger(オープンレジャー)の登録~使い方を解説

Wikipedia

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