ベーシックアテンショントークン(BAT)とは?ウェブブラウザ上で使われる仮想通貨を解説

by AIGRAM

ウェブブラウザとは、インターネットのウェブサイトを表示するソフトウエアです。
Google chrome、Safari、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeなどが有名ですが、あなたは「Brave(ブレイブ)」というブラウザをご存じでしょうか。
Braveとは、非常に動作がスムーズで、安全性が確保されているという特徴がある、比較的新しいウェブブラウザです。
そしてBrave上では、ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)という、独自のトークンが使用されています。

この記事では、BATの特徴やウェブブラウザBraveとの関係、そして将来性について、詳しく解説します。

目次

BATとは

BATは2017年5月、Brave社によってイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーンで発行された、ERC20規格のトークンです。
BATの発行上限は15億BATで、既に全数が発行が完了しています。
最大の特徴は、ウェブブラウザ「Brave」に組み込まれているトークンであるという点であり、従来のウェブサイトにおける、広告モデルを変えていくために考案されました。

BATの時価総額は2021年9月現在、1,230億円であり、仮想通貨の市場ランキングで92位の規模を持っています。
日本では、2020年にコインチェック社が取り扱いを開始し、現在は3つの国内取引所で購入が可能です。

ウェブブラウザ「Brave」とは

Braveは、2016年にJavaScriptの開発者であるブレンダン・アイク氏が設立した、Brave Software社からリリースされたウェブブラウザです。
ブレンダン・アイク氏は、Mozilla Firefoxの基礎をつくった団体の共同創業者でもあり、同団体の退社後は、2015年より新しいウェブブラウザの開発に取り組んでいます。
同氏のプロジェクトとあってその注目度は高く、2017年のICOでは、わずか30秒で3,500万ドルの資金調達に成功しました。

Braveは、現在のウェブ広告からユーザーのプライバシーを守る目的でつくられました。
ウェブサイトには、こちらが意図しない広告やトラッキングが仕掛けられており、それらによってサイト閲覧スピードの遅滞や、機器のバッテリー消耗を余儀なくされています。
また、サイトの閲覧履歴を追跡されることは、プライバシーの侵害でもあります。

Braveでは、デフォルトで広告をブロックし、代わりにBrave社が配信する広告を差し込んでおり、ユーザーはそれぞれの広告表示をするかどうか、そして表示の頻度について、主体的に決めることが可能です。
Braveは、サイトに設置されている多数の広告や、位置情報を送信するトラッカーをブロックしており、結果として安全性も確保されるという、一石二鳥の仕組みになっています。
そして、表示を選択したユーザーには、広告料の70%がBATで分配されます。

なお、Braveが差し込む広告は、ブラウジングのパフォーマンスにはほぼ影響しません。
また広告は、個人データを用いたターゲティングを行わないものに限定しているので、安心して使用できます。

これらによりBraveは、スムーズで快適なインターネット閲覧を提供します。
ユーザーは、望んでいない広告のために、余計なコストを支払わなくても済むようになります。
この仕組みは、広告に埋め込まれたウイルスの感染リスクも低減できるでしょう。

さらに、ウェブ上のクリエイターを、気軽にBATで応援できるという利点もあります。
獲得したBATは、Youtubeなどの制作者への投げ銭が可能であり、アメリカの人気SNS「Reddit」では、既にBATの投げ銭機能が実装されています。

日本においては法規制の関係で、報酬はBATではなくBATポイントが付与されてきましたが、2020年7月にbitFlyerと提携しており、国内のユーザーもbitFlyerの口座を持てば、直接BATを受け取れるようになりました。

BATの将来性はBrave次第?

Braveは2021年5月、月間アクティブユーザー数が3,000万人を突破しました。

自分の検索結果が情報収集されるトラッキングの仕組みによって、膨大な個人情報がGoogleやFacebookなどの企業に流れていることが、昨今、欧米を中心に問題視されています。
そんな中、広告を排除することでユーザーのプライバシーを保護する目的でつくられたBraveは、近年注目を集めているのです。
広告やプライバシーへの関心が高まり、他のブラウザの牙城をBraveがどれだけ崩すことができるのか、注視していく必要があるでしょう。
今後も、Braveのユーザーが増えていき、かつBATの使い道が多様化していけば、BATの価格は大きく上がっていくものと思われます。

まとめ

以上、BATの特徴やウェブブラウザBraveとの関係、そして将来性について、詳しく解説しました。
BATに興味を持たれた方は、まずはウェブブラウザ「Brave」を実際に使ってみるといいでしょう。ソフトウェアは無料で提供されています。
Braveの利便性と、将来性を感じることができたならば、BATに投資して見るのも面白いかもしれませんよ。

参考文献

【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】ベーシックアテンショントークン(BAT)の特徴・現況と今後の展望

仮想通貨BATとは?今後の見通しや・予想、将来の価格を解説!

ベーシックアテンショントークン(BAT)とは

暗号資産(仮想通貨)BATとは?概要や仕組み、Braveも解説

次世代ブラウザ「ブレイブ」と暗号資産(仮想通貨)BATの今後

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