【徹底調査】美容院・エステサロン業界のWebマーケティング|クラウドソーシングやSNSの活用事例について詳しく解説
皆さんは日本に何人美容師がいるかご存知ですか?
正解は、なんと53万人以上。
しかも美容院は25万店舗以上あり、美容院業界は飽和状態と言われています。
美容院・エステティシャン業界が安定した売上を獲得していくには、やはり他店との差別化をして、ファン作りの努力を続けなければなりません。
そのためには、インターネットを活用して積極的に情報発信やSNS運用をしていく必要があります。
この記事では、工学博士を取得し株式会社AIGRAM代表取締役兼Fintech(ブロックチェーン)系ベンチャー企業のCTOを務めている伴直彦が、美容院・エステサロン業界のクラウドソーシングやSNSの活用事例について詳しく解説します。
目次
美容院・エステサロン業界でのクラウドソーシング活用
クラウドソーシングは、インターネット上に設けられた専用のプラットフォームを通じて、各業界の専門家に仕事を外注する行為をいいます。一般的には、ライティングやイラスト制作、プログラミングなど、オンラインのみで納品が完了する仕事がほとんどです。
美容師やエステティシャンがクラウドソーシングをするのは、たとえば、店の名称やコース名、オリジナル商品の名前など、「ネーミング」をコピーライターなどに依頼する場面が多いです。美容院やエステでは女性客を相手にする業務が大半で、素敵な想像をかき立てるイメージ戦略が特に重要となるためです。
他の一般名詞と同じでは、店舗や商品が情報で埋もれて検索上位に上がりにくくなりますし、意味がわかりにくい言葉では人々から覚えてもらえず、口コミも広がりにくくなります。よって、店舗や商品、コースのことを知り尽くしている美容師でも、ネーミングはその道のプロに依頼するほうが得策なのです。
また、店舗の外装や内装のイメージ、オリジナル商品のパッケージなどのデザインを、フリーランスや副業のデザイナーに外注する場合も、クラウドソーシングが用いられます。
近ごろでは初心者が簡単にホームページをつくる手段がたくさん用意されています。店舗の公式サイトを、美容師やエステティシャンが自分で制作することもできます。
しかし、ライバルの店がデザイン性に凝ったサイトを制作し、スマホ対応(レスポンシブ)もしっかり構築されていれば、第一印象で負けてしまい、客がそちらへ流れてしまうおそれもあります。よって、サイト制作にも予算を投じて、クラウドソーシングでその道のプロに依頼するほうが、長い目で見て効果的なのです。
Instagramの積極活用
美容師やエステティシャンがSNSで情報発信をする場合は、写真や動画などのビジュアル要素が強い、Instagramが選ばれることが多いです。実際、Instagramは「美しさ」「キラキラ」「おしゃれ」などの要素を求める女性ユーザーが多いため、美容院やエステサロンにとって見込み客を獲得しやすいSNSだといえます。
すでに、Instagramで多くのファンを獲得しており、インフルエンサーとしての影響力を獲得している美容師やエステティシャンも少なくありません。
上海出身で、「ヘアアーティスト」「ヘアカラーのプロ」を名乗る美容師、京極琉さん( @ryuhairartist )のInstagramフォロワー数は、65万人を超えています。インスタグラマーとしての枠を超え、もはや、ひとつの美容系メディアとしての存在感を確立しているともいえそうです。東京・赤坂で「Salon Ryu」を運営していますが、これだけのファンを抱えていれば、全国各地から顧客がやってくるほどの影響力を持っているのは確実でしょう。
また、福岡市の中心地、大名のヘアサロン「Daisy」に勤務する美容師、土田瑠美さん( @ru0711 )のInstagramも、31万人を超えるフォロワーを抱えています。ヘアアレンジの腕に定評があり、写真などでの情報発信を参考にしている女性ファンも多いようです。
世間で「インスタグラマーサロン」の異名を持っていて、東京都心部に5店舗を構える「ALBUM」のプロデューサー美容師、NOBUさんのInstagram( @nobuhair )フォロワー数も24万人に迫り、全国トップクラスです。フェミニンな雰囲気な中にも格好良さを感じるスタイリングを得意としており、Instagram上には女性ヘアモデルの写真が多数掲載されています。フォロワーにとっては、ヘアアレンジやカット・ブローの参考としてわかりやすい資料となっているのです。
エステティシャンの中にも、Instagram上で影響力をおよぼしている人は多いです。「世界を旅するエステティシャン ひめ」さん(@ura_hime) のInstagramフォロワーは、1万3000人を超えています。女性の肌を改善させる専門家として名を馳せていて、やはり写真などのビジュアル要素を使って、わかりやすい情報発信を続けています。
また、8000人以上のInstagramフォロワーを持っているヒィロさん(@neu_hixro)は、ベーシストとしての顔も持っており、音楽に関する情報発信も注目を集めています。
大人気美容系Youtuberたちの差別化戦略
YouTube動画も、美容師やエステティシャンが情報発信するのに向いているメディアです。
Instagramであれば、写真・静止画による情報発信が多いため、「美しさ」「おしゃれ」といったビジュアル要素が重要となりますが、YouTube動画は、美容に関する何らかのノウハウや方法、手順などを伝えるのに適しています。
また、美容に関して検索していないユーザーでも、動画の視聴履歴などから美容院やエステサロンの見込み客になりうるとAIが判断すれば、美容師やエステティシャンによる情報発信を「関連動画」として表示されることがあります。YouTubeというプラットフォームでは、特にその関連動画機能が強力ですので、美容院やサロンの潜在的な見込み客を発掘するのに向いているのです。
チャンネル登録者数が22万4000人にものぼり、日本でも屈指の美容師系YouTuberとして活動する「SHOHEI ショウヘイ」さんは、お手頃価格のヘアケア商品に関する動画レビューや、美容に関する様々なチャレンジ企画で人気を集めています。
チャンネル登録者数19万2000人の「SALONTube渡邊義明」さんは、表参道の美容室「BUMP」を経営しているオーナー美容師としての顔を持ち、YouTube上では女性のヘアアレンジ方法について積極的に発信しています。
チャンネル登録者数は非公開ながら、10万人は超えているとみられる「!かがさん!」のYouTubeチャンネルでは、男性向けのヘアアレンジについて解説動画が多数公開されています。
エステティシャンのYouTubeチャンネルも、現在では多数開設されており、それぞれの個性を活かした情報発信が行われています。
たとえば「エステティシャンが教えるダイエット Cielo」では、その名の通り、マッサージなどの手法によって、身体を細くする方法について、エステティシャンならではの視点や知識をもとに動画で解説されています。スキンケアと共に女性が強い関心を持つ「ダイエット」にテーマを絞った内容です。
また、チャンネル登録者約8000人の「エステティシャンりお」さんや、6000人を超える登録者を抱える「国際エステティシャン みどり先生」は、いずれも、エステの国際ライセンスを取得している点が特徴です。資格を他のエステティシャンとの差別化に活用し、動画内容の説得力を高めています。
「エステティシャンりお」さんは、様々なエステ手法の「ロールプレイ」を動画で披露していますし、「国際エステティシャン みどり先生」は、女性向けのスキンケア方法を詳しく伝えています。
サマリー
現在の日本には、美容院やエステサロンが多数あり、しかもサービスや施術の内容で他店と差を付けることが難しく、客を取り合う競争が激しくなっているのが実情である。そのような中で、クラウドソーシングによって女性好みの名称やデザインを専門家に依頼し、他店との明確な差別化を図ろうとする美容院やエステサロンが増えている。また、InstagramやYouTubeで積極的に情報発信しながら影響力を高め、ネット上で多数のファンを獲得している美容師やエステティシャンも現れている。
おわりに
今回は、美容院・エステサロン業界のクラウドソーシングやSNSの活用事例について解説しました。
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参考文献
「AI」×「クラウドソーシング」を活用し、店舗のSNS運用を支援するソリューション会社「AI Marketing」を始動
【2020年5月更新 】Instagramでフォロワーの多い有名美容師ランキングBEST10