【まとめ】Brave(ブレイブ)とは?|急速に利用者数を伸ばし続けるブロックチェーンベースの次世代ブラウザBraveの4つの特徴

by AIGRAM

ブロックチェーンを活用した次世代ブラウザ、Brave(ブレイブ)。
Braveはブロックチェーンを活用し、プライバシーを重視した高速かつ安全な検索を可能にしています。そして2022年現在、このブラウザが「Google ChromeやSafariに代わる新たなブラウザ」として急激に利用者を伸ばし続けているのは知っていましたか?

この記事では、工学博士を取得し、株式会社AIGRAM代表取締役兼Fintech(ブロックチェーン)系ベンチャー企業のCTOを務めている伴直彦が、今なぜBraveが注目されているのか、そしてBraveの4つの特徴を詳しく解説していきます!

目次

1.Braveの月間利用者数は5450万人を突破

Braveは2019年末にサービスを開始したばかりですが、その利用者は指数関数的に伸び続けています。ブロックチェーン界隈ではリリース前から「Googleに代わる次世代ブラウザ」と期待されていたこともあり、2019年12月にサービスを開始すると瞬く間に月間利用者は1000万人を突破しました。

2020年11月にわずか1年足らずで月間利用者2000万人を突破すると、その半年後である2021年5月には月間利用者3000万人を上回りました。また、Braveの公式Twitterの最新の情報によると、2021年8月の月間利用者は3620万人を突破しており、2021年の年末には4000万人を上回ることが予想されています。

(追加情報)

その後、Braveは予想よりも遥かに上回るスピードで利用者数を伸ばし続け、2022年1月の月間利用者数は、なんと5450万人を突破しています!!

2.今、世界中でBraveが注目されている背景

では、Braveは一体どうしてここまで急速な利用者数の伸びを達成することができているのでしょうか。実は、この背景にはプライバシーの保護が世界中で重要視され始めたからです。

例えば、あなたがGoogleでWebサイトを見たり、InstagramなどのSNSを利用したりしていると、自分の好みの商品の広告が頻繁に流されるようになったということはありませんか?

この追跡型広告は自分の好みにあった商品を提案してくれるので「便利だ」という声もある一方で、鬱陶しいと感じたり個人情報が勝手に利用されていて怖いと感じる人も多いです。
そして世界では今、これらの追跡型広告を打ち出しているGAFAなどの巨大インターネット企業による個人情報の独占に対して、危機感が非常に高まっているのです。

2018年5月には欧州連合(EU)の「一般データ保護規則」(GDPR)が施行され、世界で最も厳格な個人データとプライバシー保護をする立法となりました。
このGDPRの施行によって、これまで約100件の違反による罰金が巨大インターネット企業を中心に課されています。

最高制裁金額は2019年にEU競争法違反によりGoogleに課せられた14億9000万ユーロ(約1900億円)であり、その巨額な制裁金は日本でも大きな話題となりました。
このように個人情報を独占する企業に風当たりが強くなっている中、Google ChromeやSafariに代わる新たなブラウザとして、Braveが注目されているのです。

3.Braveの4つの特徴

Braveが「Googleに代わる新しいブラウザ」として注目されたのは、Braveがブロックチェーンを活用して、ある画期的な機能を搭載したからでした。実は、BraveはGoogle Chromeが所有権を持つ要素を全て排除した、Google Chromeの開発版である「Chromium」というオープンソースブラウザの上に構築されているため、基本的にそのパフォーマンスはGoogle Chromeと変わりません。

その上で、Braveが従来のGoogle Chromeにはない次の4つ優れた特徴を持っているのです。

特徴1:広告ブロック機能がついている
特徴2:ウェブセキュリティが優れている
特徴3:世界一のWebサイトの表示速度
特徴4:検索するだけで報酬がもらえる

それでは、一つずつ詳しく解説していきましょう。

特徴1:広告ブロック機能がついている

多くのウェブサイトや広告には、個人を特定するためのプログラム(トラッカー)が含まれています。企業はこのデータを解析し、ユーザの関心事項や興味のある製品を割り出して、広告の表示に役立てているのです。Braveではこれらの追跡型広告やトラッカーを全てブロックすることで、プライバシーの守られた安全なブラウジングができるようになっています。

特徴2:ウェブセキュリティが優れている

BraveにはGoogle Chromeに標準搭載されている機能に加え、数々のセキュリティ機能が含まれています。

例えば大手のブラウザには「プライベートモード」という機能がありますが、これらは単に閲覧履歴を隠しているだけで、個人情報を守っているわけでは決してないのです。
一方でBraveはTorという機能を利用し、個人情報を守ることができます。
Torを利用すると、履歴を隠すだけではなく、目的のアドレスにたどり着くまでの複数のサーバーを経由して閲覧することで、アクセスしたサイトから自分のアドレスを遮蔽することができます。

さらに、それぞれの接続は暗号化されるため、匿名性も高まるのです。
その他にも、Braveには「ブラウジング中に安全なパスワードを作成し、保存できる自動のパスワードマネジャーが備わっている」「サイトごとに自動再生機能へのアクセスを管理できる」「Cookie(Webサイトからブラウザに保存する情報)を制御し、サイトからのスクリプトをブロックできる」などのセキュリティ機能が充実しているのです。
またBraveではブロックチェーンを活用して広告ネットワークの中央集権を不要にし、段階的に分散化を推し進めています。

従来のBraveの強固なプライバシー保護の仕組みに加え、「THEMIS」というプライバシー保護を徹底した広告プラットフォームを開発して分散化を図り、更なる安全性を追求しているのです。

特徴3:世界一のWebサイトの表示速度

主要Webサイトのデータの転送量のうち広告が占める部分は意外にも多く、実に全体の約44%を占めているという調査結果があります。一方でBraveは、これらの広告やトラッカーをブロックする機能がついているため、インターネットを高速に使用することができるのです。2020年の角川アスキー総合研究所による主要コンテンツサイトの表示速度の調査において、Braveが最速となりました。この速さはChromeやSafariと比べ、実に約6倍の速度とも言われています。

特徴4:検索するだけで報酬がもらえる

多くのブラウザの利用料金は無料であることが一般的です。利用料金が無料であることはBraveでも同じなのですが、それに加えてBraveでは検索をするだけで報酬が獲得できる仕組みが備わっているのです。Brave Rewardsという機能をオンにすると、Braveが厳選したプライバシーを重視した広告だけが表示されるようになります。これらを閲覧するとベーシックアテンショントークン(BAT/BAT)という独自のトークンが発行され、これが報酬として利用者に付与されるのです。

利用者は、このBATトークンを使ってお気に入りのウェブサイトにトークンを寄付する投げ銭機能が備わっています。今後はトークンを使ってプレミアムコンテンツやギフトカードが得られるようになる予定であり、期待が高まっています。

また、これらのBrave RewardsやBATなどの機能を可能にしているのがブロックチェーン技術です。そしてBATは現在、分散型台帳(ブロックチェーン)を利用したユーティリティトークンの最も成功したユースケースの一つとして世界中で認知されているのです。

4. Braveは既存の広告システムに革命を起こす

Braveによるブラウザの次世代への革新はまだ始まったばかりです。Braveが現在開発を進めている広告プラットフォーム「THEMIS」はコンセンサスアルゴリズム「Proof-of-Authority(PoA)」を活用する許可型のプライベートチェーンを使っており、完全な分散化が実現されているわけではありません。そのため、より高い分散性や検証可能性、秘匿性を担保するために「THEMIS V2」へのアップグレードを計画しており、業界の有識者から意見を募集しています。

2021年5月、この募集に際して日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」と「Shiden Network」の開発を主導するステイクテクノロジーズはパブリックブロックチェーンを活用した新たな広告報酬システムの提案を行ないました。
この提案ではParity Technologiesが開発したブロックチェーンフレームワーク「Substrate(サブストレート)」の活用や、イーサリアム(Ethereum/ETH)ポルカドット(Polkadot/DOT)で利用されるスケーリング技術やゼロ知識証明を含む秘匿化技術も活用し、分散広告プラットフォームを作成することを提案しています。

この他にも世界中の有識者たちからさまざまな提案が行われています。
ブロックチェーン×ブラウザという新しい領域の開拓のみならず、既存のウェブの広告システムそのものを変えてしまう力を秘めたBraveの今後の活躍が楽しみですね!

5.おわりに

今回は、次世代ブラウザBraveが注目されている理由や4つの特徴について解説しました。

このサイトではブロックチェーンに関連したビジネスや暗号通貨についての記事を発信しています。今回の記事が良かったという方はぜひ他の記事もチェックしてみてください。

また、株式会社AIGRAMではブロックチェーン/AI技術を用いたWeb開発やアプリ開発、エンジニア育成、技術コンサルのご依頼を承っています。興味がある方は、ぜひコチラからご連絡ください。

参考文献

Brave公式HP『プライバシーを重視した高速かつ安全な次世代ブラウザ』

Kinsta『強力な支持層を誇るブラウザ「Brave」を徹底レビュー』

Coinpost『Braveにパブリックブロックチェーンを活用した広告システムを──ステイク、Parity社らと共同提案』

Koukichi Takahiro Photography『「Brave」月間アクティブユーザー数3000万人突破!』

角川アスキー総合研究所『スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告』

Brave公式HP『THEMIS: レポートの完全性を担保した分散型広告プラットフォーム (第1弾)』

武邑光裕『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』(株式会社黒島社)